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"看取り"を通して(グループホームゆうらく) イベントレポート 2013.01.04

グループホームゆうらく

1月3日に入居者1名様が他界されました。

昨年の8月からここまで、グループホームゆうらくでは3名の方を看取りました。

皆様、もう何年もゆうらくで共に過ごされ、90歳を超えた方々でした・・

ご家族、主治医の協力のもと、介護、看護・・・

皆で「ご本人様にとってより良い方法は何だろう?」と相談しながら、

時には一つのチームとして意見を交わし、また、お互いに支えあい・・

お一人おひとりの最期を看取ることができました。

ご家族の皆様からは「よくしてくれて、ありがとう」という、

ありがたいお言葉をいただきます。

主治医からは「頑張ったね、ここで看取ってもらえて良かったね」という

言葉をいただきます。

私たちは、度々、ある意味私たちの先生であるお客様自身や、

そのお客様を支えている方々からパワーをもらっていることに気づきます。

・・・むしろ元気づけていただいています。

だからこそ考えるのでしょうか?「私にもっと出来たことはなかったのでしょうか?」これは、前回のデスカンファレンスの中で実際に若手の職員から出た言葉です。

まだまだ、皆で考えて、経験して、学ばせていただいています。

それは私たちにとって、永遠に続く課題なのでしょう。

ゆうらくには『ゆったり・のんびり・自分らしく』という

施設の介護理念があります。

「”自分らしく”って何なんだろう?」介護職の思い込みや都合なんかではなく

「お客様一人ひとりの本当の”想い”、その人にとっての”自分らしく”って

なんなんだろう?」を繰り返し

お客様に最期の最期まで”自分らしく”居ていただくために、

その”想い”に寄り添いたいと思う

・・・そんな私たちで居続けたいと、改めて思いました。

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最初はゆうらくのデイサービスをご利用になり、認知症の悪化とともにご自宅での生活が出来なくなり、グループホームに入居された時、私はまだ駆け出しの介護職で未熟でした。ご本人様の”想い”がわからず、ご家族様の”願い”にすら応えられない、そんな私に、母親想いのご子息から「君には早く一人前になってもらいたい」とハッキリと厳しい叱咤激励をいただいたことを今でも忘れません。時を経ても、目の前にいる一人の方のケアに関しては、常に自問自答する日々です。

あれから自分なりに色々な事にチャレンジし、色々な事を学ぼうと努力を続けてきたつもりです。でも、結局は皆様方、お客様から学ばせていただいたことが私の介護職としての財産の全てです。

それは紛れもない事実です。

本当にありがとうございました。

心よりご冥福をお祈りいたします

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レポート:A